国立大学法人 富山大学附属病院
一般には「富山大学附属病院」として案内されています
国に届け出ている再生医療等の内容(厚生労働省の公表情報より)
27点 / 100
公式サイトを確認して採点しました
2026年8月17日時点の公式サイトの記載をもとに、18項目を確認しています。 点数は公開されている情報の量を測ったもので、治療の効果や医師の技量とは関係ありません。
国立大学病院の説明として読む価値があります。料金は書かれていません このページは、乳房再建を検討する人がまず読むとよい内容です。保険で受けられる2つの方法(乳房インプラント、皮弁法)を先に説明し、それぞれの欠点(インプラントはBIA-ALCLという悪性リンパ腫の問題で2019年7月から従来品が使えなくなった、皮弁法は平均8時間の手術で別の傷が残り血流障害のリスクがある)まで書いたうえで、脂肪注入と幹細胞の話に進みます。幹細胞を使うのは「痩せて脂肪が少ない方、放射線照射を受けた方、両側の乳がんの方」と対象を限定し、脂肪が多い方には培養しない方法もあると書いています。誰にでも勧める書き方をしていない点が、自由診療のクリニックの説明とは大きく違います。一方で、当サイトが確認した時点でこのページには料金の記載がありませんでした。乳房再建の一部は保険適用で、幹細胞を使う部分は自由診療になるため、どこまでが保険でどこからが自費か、総額がいくらかは外来で必ず確認してください。提供計画の番号、培養の委託先、起こりうる副作用も同様です。
乳がん術後の乳房再建に培養脂肪幹細胞を使う国立大学病院です。保険で受けられる方法を先に説明し、幹細胞を使う対象を限定して書いています。
- 幹細胞治療
- 局所注射
このクリニックの特徴
公式サイトに書かれている内容から、判断材料になる点を抜き出しました。 当サイトの評価や感想ではなく、確認できた事実だけを載せています。
- 保険で受けられる方法を先に説明しています。「乳がん術後の乳房再建は、乳房インプラント(人工物)を用いる方法と、患者さん自身の皮膚や皮下脂肪を、血管をつないで移植する皮弁法(自家組織)に大別され、現在、両方とも治療には保険が適応されます」。自由診療の話に入る前に保険の選択肢を提示している点は、当サイトが確認した525院の中でも数少ない構成です
- それぞれの方法の欠点も書いています。乳房インプラントについては「BIA-ALCL(乳房インプラント関連・未分化大細胞型リンパ腫)により、国内では、これまで用いられてきたものが2019年7月から使用できなくなり、人工物選択の幅は狭くなりました」。皮弁法については「手術時間が平均8時間と長く、皮弁を採取する部位に別の傷痕が残ること、血流障害のリスクがあります」
- 幹細胞を使う対象を限定して書いています。「痩せた患者さんで脂肪が少ない患者さん、放射線照射を受けた患者さん、両側の乳がん患者さんでは、通常、脂肪注入による乳房再建が難しいです。このような患者さんのために、再生医療の技術で増やした脂肪幹細胞を、近年患者さんの治療に利用できるようになりました」。誰にでも勧める書き方をしていません
- 培養しない選択肢も示しています。「太った患者さんでは、たくさん脂肪吸引することができますので、培養しなくても吸引脂肪から脂肪幹細胞を入手することができます。痩身効果も期待できます。これも再生医療に該当します」。体型によって培養が要るかどうかが変わることを書いています
- 手技を器具の太さまで書いています。「まず患者さんのお腹や太ももから、3mmの太さの管で脂肪を吸引します。次に、吸引した内容液から不純物を遠心分離で取り除きます。最後に、脂肪を注射器に充填して直径1.6mmの管で、乳がん術後の部位に細かく幾層にもわけて、脂肪を注入します」。培養に使う脂肪は「あらかじめ患者さんから20mlほどの脂肪を吸引して」と量も明記
- 凍結保存の方針を書いています。「培養した幹細胞は凍結保存することもできるため、後日に繰り返す治療に最適です」
- 手術と通院の見通しを具体的に書いています。「手術は全身麻酔になりますが、片側の再建であれば2時間ほどで終わり、日帰り手術も可能」「乳房の小さい患者さんの場合、6か月ごとに通常2〜3回手術を繰り返して、再建が完了します」
- 術前後のケアまで書いています。「自宅で乳房の外側に拡張器を装着して、乳房の皮膚を柔らかく伸展し血流を増やすようにして、治療効果を高めています」「術後3週間は、再建側の肩関節の運動を制限し、脂肪を採った部分も圧迫を継続します」
- 法律上の位置づけと実施施設の少なさを書いています。「再生医療は法律に基づき、厚生労働大臣に提供計画を提出、受理されている施設でのみ施行が許可されます。2022年1月時点では、富山大学を含む全国大学病院での治療提供は2施設のみとなっています」
- 脂肪注入による乳房再建は2012年から開始と明記。執筆者は形成再建外科・美容外科の佐武利彦 診療科長・特命教授で、乳がん先端治療・乳房再建センターと再生医療センターを院内に持っています。先天性に乳房が低形成・欠損の患者も対象になると記載
- 料金、計画番号、培養の委託先と細胞培養加工施設の名称・番号、投与する細胞数、投与前の品質検査項目、起こりうる副作用と受けられない条件は、このページでは確認できませんでした
料金(公式サイトの記載)
料金の掲載は確認できませんでした(乳房インプラント・皮弁法による再建は保険適用と記載)
自由診療のため保険適用外です。 2026年8月17日時点では、公式サイトで金額を確認できませんでした。 金額が非公開であること自体は違法ではありませんが、 受診前に総額(何回分か・追加費用の有無を含む)を必ず書面でご確認ください。
18項目の確認結果
全クリニックに同じ基準を当てはめています。 「−」は満たしていないという意味ではなく、公式サイトで確認できなかったという意味です。 基準の中身は採点の基準に全項目を公開しています。
安全性・法令体制0/38点
- 国に届け出た治療計画の番号を公開している :確認できず 10点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 細胞を育てる施設の番号を公開している :確認できず 6点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 細胞をどこで培養しているかを公開している :確認できず 6点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 院内の設備で細胞を培養している :確認できず 4点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 受けられない場合の条件を公開している :確認できず 5点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 起こりうる副作用を具体的に公開している :確認できず 5点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 急変したときの連携先を公開している :確認できず 2点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
品質管理の開示5/19点
- 投与前の検査項目を公開している :確認できず 9点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 培養室の清潔さの基準を公開している :確認できず 5点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 細胞を冷凍保存するかどうかを公開している :公開あり 5点 「培養した幹細胞は凍結保存することもできるため、後日に繰り返す治療に最適です」と記載
情報の透明性16/30点
- 料金を公開している(総額がわかる) :確認できず 10点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 医師の経歴・所属を公開している :公開あり 4点 形成再建外科・美容外科の佐武利彦 診療科長・特命教授が執筆者として明記
- 治療の流れと通院回数を公開している :公開あり 4点 20mlほどの脂肪を吸引して培養→新鮮な脂肪に混ぜて移植。片側なら約2時間・日帰りも可能、6か月ごとに通常2〜3回と記載
- 治療の実績を公開している :公開あり 4点 脂肪注入による乳房再建を2012年から開始と明記。全国大学病院での実施は2022年1月時点で2施設のみと記載
- 治療費以外にかかる費用を公開している :確認できず 4点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 効果の限界やエビデンスの弱さを自ら書いている :公開あり 4点 幹細胞を使う対象を「痩せて脂肪が少ない方・放射線照射を受けた方・両側の乳がんの方」に限定し、保険適用の方法とその欠点を先に説明
通いやすさ4/7点
- 最寄駅から徒歩5分以内 :公開あり 4点 富山県富山市杉谷2630(JR富山駅から路線バス・車でのアクセス圏)
- オンラインで相談できる :確認できず 3点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
確認日:2026年8月17日/確認先: https://www.hosp.u-toyama.ac.jp/amc/topic71/ (公式サイト)。当サイトは広告掲載を受けていないため、掲載順や点数が金銭で変わることはありません。
届出の内容
| 医療機関名 | 国立大学法人 富山大学附属病院 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 富山市杉谷2630番地 |
| 管理者 | 山本 善裕 |
| 届出の区分 | 第2種 |
| 届け出ている治療 | 1件 |
届け出ている治療(1件)
国に提出された計画に記載されている治療名です。 ここに載っていない治療を受けられないという意味ではありません (培養上清液のように、そもそも届出の対象外となる治療があります)。
- 脂肪組織由来幹細胞(ASC)の投与による乳房組織欠損治療
審査した委員会
再生医療等の提供計画は、医療機関から独立した認定再生医療等委員会の審査を受けたうえで 国に届け出られます。審査を担当した委員会は次のとおりです。
- 特定認定細胞治療等安全推進委員会
この情報でわかること・わからないこと
| わかること | わからないこと |
|---|---|
|
国に届出をしたうえで再生医療等を提供していること。 どの区分の、どういう名称の治療を届け出ているか。 誰が管理者か、どの委員会が審査したか。 |
治療の効果や成功率。 費用、通院回数、細胞をどこで培養しているか。 医師の経験や、実際の説明の丁寧さ。 |
届出があることは「安全である」ことの証明ではありません。 手続きを踏んでいるという事実にとどまります。実際に検討するときは、 クリニックの選び方と 細胞をどこで培養しているかもあわせてご覧ください。
出典
厚生労働省 再生医療等提供機関一覧(治療)(厚生労働省) を2026-08-14に取得したものです。 届出内容はその後に変更されている場合があります。最新の情報は厚生労働省の一覧、 または各医療機関に直接ご確認ください。